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超伝導現象を利用したSQUID(Superconducting QUantum Interference Device) 磁気センサは地磁気の10億分の1の微小磁場検出が可能です。近年開発された高温超伝導薄膜を用いたSQUIDは液体窒素で冷却するだけで動作し、その応用範囲が広がっています。当研究室ではSQUID磁気センサの新しい分野への応用技術の研究を行っています。
研究者情報 田中三郎(researchmapページへ移動します)
医薬品・食品などの中に含まれる金属異物を超高感度で検出できる装置の開発を行っています。 これは100ミクロンオーダーの磁性金属異物を確実に検出できる装置で、検査対象物の形状、 性状(水分・塩分・温度等)や包装材の影響を全く受けないので信頼性の高い検出が期待できます。
(S.Tanaka,他,Supercond.Sci.Technol.,Vol.19(2006)S280-S283.)
リチウムイオン電池や半導体封止材、フイルムなどに含まれる金属異物を超高感度で検出できる装置の開発を行っています。これは50ミクロン以上の磁性金属異物を確実に検出できる装置で、現在、20ミクロン以下の検出感度を目標として挑戦しています。検査対象物が磁性をもっていても検出できる技術です。
航空旅客機や自動車,原子力発電所などで使用される配管やタンクに小さな傷があると,大事故を引き起こす潜在的原因となります。我々はSQUID磁気センサを用いて、これまでの渦電流法やX線,超音波法などに代わる高感度検出法の開発を行っています。 燃料電池車の水素タンクにも適用可能です。
(Y.Hatsukade,S.Tanaka,他,Jpn.J.Appl.Phys.,Vol.45,pp.L980-L983,2006.)
放射性元素をマーカーとして体内に入れて、それを追いかけることによって、リンパ節の位置を同定する方法が近年開発されています。我々は、放射性元素を磁性微粒子に置き換えて高感度磁気センサでトレースする安全なリンパ節同定技術を開発しています。 これまでに、実験動物のラットを用いた実験に成功しています。
(Saburo Tanaka,他,IEEE Transactions on Applied Superconductivity,13(2003)377-380.)
細胞組織の微弱な活動電位変化の検出において、イオン電流の流れに伴う磁気変化を利用する という新しい研究です。これによると効率的に短時間で多数サンプルの評価を行うことができるので、培養生体組織に使用する再生医療分野、あるいは化粧品などの毒性評価、薬効評価分野において有効に利用されると思われます。
(Saburo Tanaka,他,Superconductivity Science and Technology,16(2003)1536-1539.)
DNAプローブはガラスなどの基板上に数百から数万のDNA分子を置き、試料DNAとの結合が起こるかどうかで試料中に目指す遺伝子が存在するかどうかを調べるものです。 我々はSQUIDを用いて磁性微粒子で標識した遺伝子を高感度で検出する技術の開発を行っています。
(Saburo Tanaka, 他, Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 300 (2006) e315-e319.)
豊橋技術科学大学
応用化学・生命工学系
先端環境技術研究分野
バイオセンシング応用研究室
教授 田中三郎
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